現代右翼思想「過去と今」
過去と今ではどちらが退化しているだろうか。
過去とは昨日のことかもしれないし、1時間前のことかもしれない。
常に過去に負け続けているのが日本国ではないのか。
技術の進歩は昨日より今が進んでいるかもしれない。
昨日より医療技術や人工知能の開発が進んでいるのかもしれない。
過去は不便なだったことが、今は便利になっているモノやコトが多い。
今、パソコンやスマートフォン、タブレット等で右翼思想を表現している者たち(以下、ネトウヨ)と過去の三島由紀夫はじめとする者たちには全く異なる思想や言動がある。
一般論はこうだろう。
・ネトウヨには「言葉に責任感が無い」
一方、筆者が感じる"違い"とは、「覚悟」の有無である。
三島由紀夫は東大全共闘の若者と直接、真正面から議論を交わした。
ネトウヨはインターネットの世界で意見を思うがままにアウトプットする。
まさに今のネトウヨには"相手"が不在なのである。
相手がいれば「自分本位」の意見を言うだけにはいけない。
もっとはっきり言えば、相手がいると怖い。
モノをはっきり言えないただの傍観者となる。
これは、今街宣車を人が大勢集まる場所に止め、演説している「今」の右翼も同様である。
相手がいないところでただ叫んでいるのだ。
ネトウヨ=今の右翼
大アジア主義と右翼思想
過去、大アジア主義という思想があった。一言で言えば、「日本がアジアを統一し欧米列強の植民地から解放する」と要約できる。
日本自身が独立国として当然の安全保障戦略があったこと、そしてその戦略の大きな一つとして「大アジア主義」が思想化されたことが、現代の右翼思想に関連してくる。
事実として、第二次世界大戦で日本は米国に負けた。しかし、日本自身が欧米列強の植民地になることはなかった。
ただ、米軍が日本列島の各地(大半が沖縄)に駐留することになった為、独立国としての体が薄まるしかない状況に追いやられた。
独立国としての思想が無くなったとき、「大アジア主義」は無効化される。
日本は、薄まり続けた独立国としての意識を取り戻さなければならないと考えるはずであり、それは現代右翼思想と相容れる考え方である。
逆に言えば、独立国としての意識を取り戻した時、「大アジア主義」思想が復活するのだ。
その時は、現代右翼思想は過去のものとなる。
マグマは緩やかに流れるように見える。
現代版大アジア主義が生まれ、現代右翼思想は消えてなくなる。
【現代】右翼思想vol.3
前回の最後に三島事件について少し触れた。
何も知らない筆者、ある意味空の状態が良かったと思いながら調査を進める。
がしかし、短時間(10分程度)調べただけで、何か不気味な感覚を覚えすぐに別のことを思考するようにした筆者がいた。
何が不気味なのか、はっきりとは言葉化できないが三島由紀夫の気迫、そして現実にこんなことをして何になるのだという疑問が筆者自身を不気味な気持ちにさせたのだ。
自衛隊と右翼との関連性は感覚的には理解できる。
三島は自衛隊員に向かって現状の日本国の事なかれ主義や他国への軍事的依存、日本人の不真面目さを訴えていたのではないかと考える。
敗戦後、アメリカに軍事依存し、経済的繁栄のみに走ったファクトがあるため、多くの日本人が国を愛することの優先度を下げ続けてきた。
したがって、現代右翼思想は、必ず三島事件を通過した後に出てきた。
【現代】右翼思想vol.2
前回の続きとなるが、筆者自身がブレを直すために、「右翼とは何か」を基礎的なところから学び、あなたに共有していきたい。
まず、起点(トリガー)となる事件等のイベント事がないかを調べていきたい。
やはり時代的に気軽に調べる手段としてネットを利用しよう。
有名な作品を世に出した作家であることは言うまでもないが、なんと言ってもあの【三島事件】が衝撃的であり、その前年の東大での全共闘との討論は知性と暴力が混在した人間味あふれるものであったイベントであろう。
筆者はある仮説を立てた。
「現在の右翼思想の起点(トリガー)は三島由紀夫の人生感、そして三島自身の言動・表現である。」
日本国の"矛盾"を三島が言葉や文字で表現し、その集大成が三島事件なのではないかと考えに至った。
つまり、現代の右翼思想の起点(トリガー)は一言で表すと「三島事件」にあるという仮説である。
この仮説を検証するには、まだ筆者の勉強が足りないどころではない。
しかしながら、事実と歴史に向き合いながら一歩ずつではあるが仮説検証の歩みを進めていきたい。
次回のテーマは三島事件概要である。
お楽しみに。
【現代】右翼思想vol.1
近年、日本には右翼思想が蔓延しているように感じる。ある居酒屋で初対面の女性(おそらく年齢は60代半ば)から、「最近の韓国は腹立つ。日本がいつも弱気な態度を取っているからつけあがる。これからは毅然と対応すべきだ。」と隣に偶然座った私に突然伝えてきた。
また、別では『ネット右翼』という言葉もテレビのニュースやバラエティ番組でも一般的に使われていることがわかる。最初聞いたときは、「右翼として匿名は恥ずかしくないのか?」等考えてはいたが、今ではある程度長くなったインターネットの歴史を考えればこれも仕方のないことであると考え改めた。
一つの事例と事実から、今は右翼思想が若年層からお年寄りまで一貫して流行していることがわかる。
ここであまり書きたくないことではあるが、伝えなければいけないことがある。
筆者自身は、右翼思想なのか、それとも左翼思想なのか。それとも無であるのか。。。
ここは正直なところ、「ブレブレ」なのである。
先程出てきたおばさんのように、「韓国ムカつく」と思う時間もあれば、中国の方と直接お話すると、「思ったより中国も良い国だな」と思う時間もある。
対象が韓国と中国にしたのは、右翼思想にとっては敏感にならざるを得ない国家だからである。
ネット右翼の多くも上記2カ国に関する事象が盛り上がるのではないか。
「ブレブレ」感に話を戻すと、筆者自身がこのブレを解消したいという気持ちがある。
であるからこそ知識が必要になり、歴史、事実を知らなければならない。
欲張りではあるが、インプットした諸々をアウトプットし、多くの方に見て欲しいという感情も同時にある。
その意味で、当ブログを開設した。
宜しく。